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話半分

kokubun.exblog.jp

新・国分日記からリニューアルしました。適当にやっています

副都心線などのダイヤ改正の話(6)

東武東上線のダイヤ改正公式プレス(PDF)と併せてご覧ください。

東武は副都心線直通に脅威を感じています。
直通による沿線価値の向上や外部からの集客より、
池袋口の乗客の副都心線への転移のほうが気になるようです。
これは文献で東武の中の人もハッキリ書いています。
(「鉄道ピクトリアル2008年1月増刊号:【特集】東武鉄道」の45ページをご覧ください)

そんな東武が本気を出しました。
副都心線に乗客が逃げないように。
ある意味、今回の一連の改正で最もサプライズだったのが東武東上線です。

「快速」の登場。
池袋~川越市は急行と同じ、以北は快速急行の停車駅に若葉を追加したもの。
これが日中に毎時2本走ります。
川越市以北で、速達タイプの列車が日中通しで走るのは東上線史上初めてです。

その一方で副都心線・有楽町線直通は相変わらず普通ばかりですから、
いかに池袋への集客を意識しているかが分かります。

一見後ろ向きのようですが、新ダイヤをつぶさに見るとなかなかどうして。
最大の改善点は、池袋口の発車順序がわかりやすくなったこと。
優等列車と普通列車が交互に池袋を発車する、かつての分かりやすいダイヤが戻ってきます。

もともと池袋口は優等と普通が交互に各々毎時8本という時代が長かったのですが、
川越市以北を急行毎時5本体制とした頃からおかしくなり、
現在は12分おきの急行、20分おきの準急、空いたところに普通を毎時8本という
何とも分かりにくいダイヤになっています。
普通の運転間隔はバラバラ、2本待避があったり、極めつけは準急が成増で急行を待避と、
大袈裟に言えば急行を毎時5本とするために他のすべてが犠牲となっているようなダイヤです。

新ダイヤにマイナス面がないわけではなく、川越市以北でも快速が止まらない駅は日中毎時5本から4本に逆戻りです。
新ダイヤがうまくいくかどうかは、川越市以北でも乗客がうまく快速に分散し、急行の混雑が緩和されるかどうかに掛かっていると言えそうです。
快速の停車駅に若葉が加わっているのは、東武が自社系列のマンションを売り出しているからという事情もあるのですが、停車駅が少なすぎるとあまり急行から乗客が転移しないことを想定しているのかもしれません。

それでも、今はあまりしっくりいっていない東上本線(毎時5本)と越生線(毎時4本)との接続が
再びスッキリした形に戻ることは確実です。
全般的に、急行が日中毎時5本になった時に噴出した問題点が今回の改正で一気に解決できたという印象です。

ラッシュ時に目を向けてみましょう。
地味な所では、平日朝の上りで急行が増発されています。
小川町6:52発→池袋8:15着ですから、まさに最ピーク時といっていいでしょう。
現在は池袋8:01着の次は8:31着まで急行がなく、ちょうど間を埋めるような形となります。
これで急行は平日朝ラッシュ上りでも約15分おきに走るようになります。
ちょっと前まではラッシュ時に急行などなく、志木以北は全てが各駅に停車していたことを考えると隔世の感があります。
優等列車による混雑の偏りを気にする必要がなくなったほど、乗客が減少した裏返しかもしれませんが…

ところで!
文中の種別の色分けに違和感を感じた(現状と違う)と感じた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
どうやら改正後はこのような色分けに変わるようです。
既に新しい種別幕の目撃情報もあります…

次回は西武のダイヤを考察します。
が、おそらく明日は一回休みです。サカネタでダイヤ改正級の大きなニュースが入ってくるはずなので…
by inuichi | 2013-02-01 00:04 | 鉄道

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